全ての死にたい人に捧ぐブログ

生きるに値する“何か”とは何か

第1話:アイルランドの古いことわざ

どういう事情を持った方が

このブログを読まれるかわからないので、

まずは直球、ど真ん中、ストレート行きます。

(個別なことは20話、30話あたりで書きます)

 

Don’t cry. Just revenge.  The best revenge is to live well.

 

アイルランドの古いことわざに

Don’t cry. Just revenge.

というものがあります。

 

意味は「泣くな。復讐しろ」という意味です。

 

そのことわざには続きがあります。

The best revenge is to live well.

「最高の復讐は、幸せな人生を送ることだ」

 

僕は思春期にこの言葉に出会い、どれほど救われたか。

 

高校時代のイジメ、無視、仲間外れ、あざ笑い。

そのまま孤独な浪人生活に入りました。

そういう時、多くの人が一瞬でも、長くでも、抱いてしまう

感情。悪意、敵意、殺意、復讐心。

 

映画『もののけ姫』のタタリ神のように、

黒くドロドロしたものが内から生まれる、まとわり憑かれる、

心折れた部分から

 

『復讐してやる』

僕は強く決意しました。

 

しかし、その思いが、加害者に向くことはありませんでした。

 

The best revenge is to live well.

「最高の復讐は、幸せな人生を送ることだ」

 

見返してやる。幸せになって。

という方向性を決意が勝手に持っていました。

何が幸せか、自分は何がしたいのかも

分かっていない無知な10代に。

 

僕は、このアイルランドの古諺に、

知らず知らずのうちに人生全体を救われていたのでした

 

その後に起きる本当のタタリ神になってしまった怒り・憎悪の経験、信頼していた人の裏切りによる真の絶望、人生の敗北、親に殺されかける、リアルな自殺未遂などの地獄谷はまだ知らずに。

 

それでも最後の最後は、

やっぱりこの古諺に戻っていった気がします

 

この言葉を考えてくれた人に

心からのお礼を申し上げたいです。

あなたは命の恩人です

 

劇作家・寺山修司はこう言っています。

「ときには言葉は思い出に過ぎない」

確かに言葉は放ってしまえば、もう過去のもの。

3分前のもの、1年前のもの。

 

しかしこの言葉にも続きがあります。

「ときには言葉は思い出に過ぎない。だが、ときには

 言葉は世界全部の重さと釣り合うこともあるだろう

 

アイルランドの古諺は、

世界全部の重さと釣り合う力を持っていると、

僕は今でも信じています

 

なので、名言集やことわざ集のようなものが存在しますが、

そういうものではなく、

ここへ立ち寄っていただいた方には、

「生きた言葉」「生き続ける言葉」

と出会っていただきたいと、心から、心から、願います。

 

幸せになって復讐してやりましょう。

たった今から、反撃開始です。

 

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